より一層の情報化・国際化の進展の中で,教育現場における道具としてのコンピュータを含めたITの活用は,さらなる授業改善を進める上で,児童の学力向上に機能する有効かつ効果的な手段の一つとして考えられる。
そこで,本調査研究においては,小学校の国語科授業実践を進める中で,「児童のことばの学びを豊かに支える道具としてのIT活用」のあり方に焦点をあて,研究協力員による授業実践をもとに導き出された,授業におけるITの効果的な活用実践事例をとりまとめることとした。
適切に表現する能力や正確に理解する能力及び言語感覚を養うことは,情報活用能力,とりわけ情報活用の実践力を養う基本である。特に,「適切に表現する能力」は情報のよき送り手として,「正確に理解する能力」は情報のよき受け手としての基礎的な言語能力である。また,互いの立場や考えを尊重しながら言葉によって,「伝え合う力」を高めることも情報活用能力を育成するために不可欠なことである。
本調査研究においては,国語科としての目標を踏まえ,下記の3点について「書くこと」の領域を中心に,授業におけるITの効果的な活用の在り方について研究を行った。
授業実践を進めていく中で,特別に教育的な配慮を要する児童に対する支援の必要性について話題となった。そこで,特別な教育的配慮を必要とする児童の国語科学習における支援という観点から,IT活用の在り方を整理し,「話すこと・聞くこと」「書くこと」「読むこと」の各領域における配慮事項について併せてとりまとめた。