長崎県教育センターWeb情報267号(平成20年6月6日)

        「家庭科の部屋」を御存じですか? 教育センターWebページから、家庭科実習教材を提供しています。

教育経営課高校教育班

 皆さんもご承知のとおり、ICTを授業に取り入れることの効果については、既に多くの研究や実践による報告がなされているところです。本センターの家庭科の講座でも、実習のテキストや説明に、パワーポイントで製作したコンテンツを活用しています。

《調理実習のテキスト》

《被服実習のテキスト》

 多くの受講者から、このコンテンツをぜひ授業で使いたいとの要望があり、平成18年4月から、本センターのWebページに「家庭科の部屋」を開設しています。

  

 Web資料室の「家庭科の部屋」(こちらから)をクリックすると、「調理」と「被服」の画面が出ます。それぞれの扉をクリックすると、調理実習や被服実習の教材名が一覧で表示されます。

 コンテンツは、新しいものを随時加えています。詳しい内容は実習名一覧表の下からダウンロードできるように準備しています。

 平成20年5月末現在で、調理関係のパワーポイント教材が97、動画教材が5、被服関係のパワーポイント教材が47アップされています。ここでは、調理関係コンテンツの一覧表をご紹介します。(下の画面上からはリンクしていません。実際のWebページでどうぞ。)

 他の教科も同様ですが、家庭科は、前回の指導要領改訂で、全校種において、授業時間が減少しました。そのため、時間がかかる実習を、授業に取り入れることが難しくなってきている、という声があがっています。
 また、基礎基本を定着させるには、学校での実習だけで終わるのではなく、児童生徒に、繰り返し家庭で実践するようにし向けていくことが必要です。
 そこで、「家庭科の部屋」で紹介する教材を、次に示す2つの視点から開発しました。

 (1)児童生徒の立場から

ア 「家でもやってみよう」「また作ってみたい」という気にさせる教材
イ 繰り返すことで基礎的・基本的な技能が定着する教材
ウ 生活の中で活用が実感できる教材

 (2)家庭科担当者の立場から

ア 活用場面の実態に合わせた変更が可能な教材
イ 1単位時間(45分〜50分)での区切りのよい活用が可能な教材
ウ 家庭科のねらいに沿った活用が可能な教材

 また、調理実習の教材は次のようなことを考えて作成しました。 

@個人活動の場面を多く設定する
A効率良く、楽しく実習ができるようにする
B一般的な用具を活用する

 では、調理実習の教材例を紹介します。

☆水餃子
  ・個人調理ができるよう1人分の分量を示した
  ・作業台や手を汚すことのないようビニール袋を使用
  ・めん棒の代わりに、サランラップの芯を使用
  ・皮ののばし方具の包み方を動画で紹介
  ・小学校では肉をシーチキンに替える

☆アボカド丼
 ・個人調理ができるよう1人分の分量を示した
 ・火を使わないで作ることができる
 ・切る、混ぜるという作業でできる
 ・短時間でできる

☆玉ハムトースト
 ・個人調理ができるよう1人分の分量を示した
 ・切る、混ぜる、焼くという作業でできる
 ・工作的な楽しみをとりいれた

 被服実習の教材は、次のようなことに配慮して作成しました。

@短時間で製作できるようにし、作品完成まで児童生徒の意欲を持続させる
A既習の技術やその応用で完成できるようにし、すべての児童生徒に達成感を持たせる
B完成度が高い作品に仕上がるよう工夫し、すべての児童生徒に充実感を味わわせる

 では、被服実習の教材例を紹介します。

☆ブックカバー
 ・小学生の技能レベル(ミシンの直線縫い)でできる
 ・縫い目が見えず、できあがりがきれい
 ・朝読書など活動と絡めた製作が可能
 ・生活での活用が実感できる

☆ミニ針山
 ・小学生の技能レベル(なみ縫い)でできる
 ・廃品を利用しており、環境教育の導入などへの活用ができる


☆リバーシブルベスト&パンツ、リバーシブルスモック
 ・中学生の技術レベルでできる
 ・リバーシブルなので、できあがりがきれい
 ・全員がそれなりの出来映えで完成することができる
 ・幼児との交流会でプレゼントにできる

☆手ぬぐいで作るあずま袋
 ・小学生の技能レベル(なみ縫い又はミシンの直線縫い)でできる
 ・高齢者との交流会でプレゼントにできる

☆手まり
 ・小学生の技能レベル(なみ縫い)でできる
 ・グループで完成させることもできる
 ・幼児のおもちゃとしてプレゼントにできる

☆リース
 ・小学生の技能レベル(なみ縫い)でできる
 ・グループで完成させることもできる
 ・高齢者の施設へのプレゼントにできる

 「家庭科の部屋」では、これからも校種を問わず、いろいろな場面で、いろいろな方々に広く活用していただけるコンテンツを紹介できるよう、更に工夫していきたいと思います。また、家庭科の講座では、「家庭科の部屋」で紹介している教材を実際に作ってみる実習を行っています。ぜひ、講座への参加もよろしくお願いします。

*「家庭科の部屋」へ、こちらから


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