長崎県教育センターWeb情報 第233号 (平成19年2月28日)

学級づくり

教育経営課 高校教育班

 平成18年度県立高等学校初任者研修〈センター研修〉が1月24日(水)〜26(金)の3日間の日程で実施されました。事前提出資料として,「授業づくり」と「学級づくり」を提示して,先生方の実践や問題点を聞き,それをもとに,「学級づくり」と「生徒指導の基礎・基本」という講義を実施しました。受講者の感想文の中に,次年度に向けて,生徒指導への真摯な姿勢や学級担任への強い希望がうかがえるものが多くありました。
 さて,今回は「学級づくり」の講義をもとに
「学級担任」の心構えと具体的な役割を考えてみたいと思います。


はじめに

学級担任とは・・・

 「ホームルーム」という集団を通して「生身の人間」と触れ合うことができる
                            

                    
児童生徒と「深いかかわり」を持つことができる
                       ↓
            教師の思いどおりにいかないことがある→だからおもしろい

 ◇さまざまな事務処理(出席簿の管理,指導要録・調査書の作成など)を行う

学級担任は「学校そのもの」である

 ◇保護者にとって最も身近な学校を代表する立場の人間
  →学校で行われるすべてのことは生徒のためになされるものであり,その遂行にあたっては,保護者に説明することができなくてはならない。

 ◇児童生徒に向けて発する言葉には細心の注意が必要

学級担任はどのような存在であるべきか・・・

まずは児童生徒の手本であれ!

 ◇教師として,社会人として,人間として魅力ある存在であること
  →教師の教育観・学習観・人生観が(無意識のうちに)現れる

児童生徒に気に入られようとして迎合しない

 ◇このような態度は,児童生徒はすぐに見抜く→「同じレベル」であってはいけない

「厳緩随時」(ゲンカンズイジ):厳しさと暖かさを兼ね備えた人間であることが大切
 ◇あるときは前をゆく存在・・・経験を積んだ先達として先導する存在
 ◇あるときは前に立ちはだかる存在・・・自ら規範・秩序の逸脱を許さない存在
 ◇あるときは共に歩む存在・・・手をさしのべ,苦しみを理解し,方向を示唆する存在
 ◇あるときは後押しをしてやる存在・・・見えないところで児童生徒を支える存在

学級担任として何を行うべきか・・・

信頼関係を築く
 児童生徒のことを知る(家庭環境・居住地・部活動・友人関係など)→環境調査票,面談などを通して知る
  →児童生徒に興味を持つことが人間関係を構築する上で重要
 ◇クラス全員の名前をフルネームで覚える
 ◇知ってしまった情報は安易に漏らさない(地方公務員法第三十四条「秘密を守る義務」)
  →児童生徒,同僚との何気ない会話の中でも十分に注意を払う

生活指導を最優先に考えた学級づくり
 ◇「良い習慣」をつくる共同体→基本的生活習慣・挨拶・時間を守る・・・・・
  →カウンセリングマインド(共感的精神)とリーガルマインド(規範精神)の立場で接する
 ◇児童生徒の生活状況を把握する→「自分の時間」を確保することを意識させる
  →帰宅してから起床までの時間をどう使うか
  →通学の時間,休み時間
  →特に,部活動を行っている生徒には「好きなことをしている」ことを理解させ,限られた時間の使い方を一緒に模索する

学校行事の有効活用
 ◇クラスの結束力をつくる絶好のチャンス
  →児童生徒と時間を共有する・・・児童生徒の「自主性」を隠れ蓑にしない
  →個々に活躍の場を提供する工夫・・・自分の力がクラスに活かされているという実感を持たせる


 ここでは,学級担任をする上でのポイントを示しましたが,学級担任に王道はありません周りの先生方の意見に耳を傾け,自分流の「学級づくり」を目指してください。

 長崎県教育センターでは,平成19年度「学級経営」に関する研修講座を計画しています。
 児童生徒の考え方の多様化により,従来の一斉指導というものが成り立ちにくくなってきた今日,学級担任として一人一人の児童生徒とかかわり,適切なタイミングで指導を行うことができるような研修講座を目的としていきます。

「学級経営」に関する研修講座をお楽しみに!  

 


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