長崎県教育センターWeb情報 第231号 (平成19年2月9日)

授業におけるIT活用

教育情報課 情報教育推進班

 はじめに
 授業におけるITの効果的な利用を目的に,平成16年度から18年度の3年間にわたって,小中高の国語,社会,算数・数学,理科の4教科について,調査研究を行ってきました。
 本年度(18年度)は,小中高の国語,高校地理歴史(地歴)科・公民科,小学校理科について調査研究を行っています。以下,本年度の取組で特徴的なものを紹介します。

 特徴的な取組

高校 国語
現代文 宮沢賢治「永訣の朝」
 パワーポイントによるプレゼンテーションと,デジタルビデオカメラで「音読」を撮影するというもの。初読と最後の時間での「音読」を撮影し,両方を見比べることにより,「音読」が「朗読」 へと変化していく様を,生徒は眼と耳によって鮮明に印象づけられた。

現代文 夏目漱石「こころ」
 「ブログ」を使った「小説」の授業。班別に読みのテーマを与え,その見解を本文中に「論拠」を求めて「ブログ」にアップする。それを読んで「コメント」をつける,「書くこと」が中心の授業である。パソコン室を使って行われ,生徒は真剣な面持ちでキーボードに向かっていた。

国語総合 「音と日本語」(オリジナル単元)
 フリーソフト「おんかいくん」を利用した,ユニークな授業。アクセントやイントネーション, さらにはプロミネンスに気をつけながら,正しく話し(発音し),正しく聞く(意味を取る)ということが中心である。従来の「国語」の概念を打ち破るまったく新しい発想の授業である。

高校 地理歴史(地歴)科・公民科
地理歴史科 世界史A
 ドイツの外交政策の動きを地理的に捉えさせ,宰相ビスマルクの狙いを考えさせることを目的として,19世紀後半のヨーロッパの白地図をベースに「flash※」を用いて作成した画像を柱に据えた授業を展開した。
 生徒に着目させたい歴史地図に国別に着色することでビスマルク外交の動きを視覚的に捉えさせた。また,授業においては,板書・カード・ワークシートを併用し,生徒の多面的な理解が進むように工夫した。
※Macromedia社が開発した,音声やベクターグラフィックスのアニメーションを組み合わせてWebコンテンツを作成するソフト
小学校 理科
5年生「台風と天気の変化」
 しまの小学校と教育センターを「Skype※」を用いてつなぎ,TV会議授業を行った。
 前時までに,児童は疑問に思った気象現象について調べ学習を行っており,その発表が本時にあたる。
 発表会では,一人一人の発表や疑問に丁寧なアドバイスを与えてくれる専門家との交流に,生き生きと意欲的に取り組んだ。
 しまの学校では,島内で体験できることに限りがある。本授業は,しまの学校の児童に,ITを活用することで簡単に島外の体験ができるように工夫をした。

※Skype Technologies社が開発・公開している,無料の音声通話ソフト

 おわりに
 まだまだ,独自に開発したソフトは少なく,授業実践の数も少ないですが,リンク集は充実してきており,ポータルサイトとしての役割は果たせるようになってきています。
 詳細は,教育センターのWebページ「授業におけるIT活用」で紹介しています。是非ご覧ください。


 トップページに戻る