長崎県教育センターWeb情報 第187号 (平成17年12月16日)

授業におけるIT活用(実践編)

教育情報課 情報教育推進班

 授業におけるIT活用の基本的な考え方と
その参考資料をご紹介します
 先ごろ,文部科学省より,「学校における教育の情報化の実態等に関する調査(中間調査)結果」が公表されました(下の表を参照)。県内において,授業でコンピュータを活用して指導できる教員の比率については,100%には届かないものの,着実にその割合が増しており,今後はその実践をいかに共有していくかという段階に入ろうとしています。そこで今回は,ITを授業で活用する際の基本的な考え方,及び参考資料をご紹介します。

1 文部科学省 学校における教育の情報化の実態等に関する調査(中間調査)結果
  (平成17年9月30日現在)  平成17年12月6日公表

種別 操作できる教員 指導できる教員 高速インターネット 普通教室LAN
全国 95.9% 74.0% 83.9% 48.8%
長崎県 97.7% 77.3% 73.7% 76.1%
県内公立小学校 97.8% 86.2% 71.0% 70.0%
県内公立中学校 97.6% 71.6% 70.1% 69.3%
県立高等学校 98.4% 67.5% 94.0% 100.0%
県立盲・ろう・養護学校 94.8% 74.1% 100.0% 100.0%

 いずれの数値も,数年前と比較すると大きく伸びています。これからは,多額の予算と膨大な時間をかけたこの取組の結果を,私たち教職員が「わかる授業の一層の実現」に向けて児童生徒に還元しなければなりません。

2 IT活用の基本的な考え方

(1)ITはあくまで道具である
(2)きちんとした教科指導の上にIT活用がある
(3)ITが生きる授業場面の設定

 当然のことですが,ITはあくまで道具です。文部科学省が示した,「ITで築く確かな学力」(報告書)においても,『「料理」に例えれば,コンピュータやネットワークは「調理場」や「調理道具」,コンテンツや授業アイデアは「食材」や「レシピ」に当たるものであるが,それをいかに上手に活用しよい授業に仕上げるかは,最終的には「料理人」である「教員」の「腕」にかかっているといってよい。〜後略〜』と述べています。ITをすべての授業でやみくもに使うのではなく,「ならでは」の活用を実践する必要があります。


3 IT活用の例(理科の場合)

活用の意図 実験道具としての活用
学年・単元 中学校第1学年 1分野 音の性質
IT活用の利点 コンピュータ画面に音の波形を表示させることで,音の性質の理解を助ける
使用ソフト OSCILLATER: 低周波発振機 0.05(フリーソフト):使用する音を作るソフト
SPEANA:リアルタイム・スペクトル・アナライザー(フリーソフト):作った音を再生し波形を表示するソフト
指導の流れ @素材となる音を作る−OSCILによる音声素材作成−(教師が事前に作っておく)
 ア インターネットからOSCILLATER: 低周波発振機 0.05をダウンロードし起動する。
 イ 作成したい音の周波数を入力し発振ボタンをクリックする。
 ウ ファイルボタンをクリックし音を保存する。



ASPEANAを使った音の性質調べ
 ア インターネットからSPEANA:リアルタイム・スペクトル・アナライザーをダウンロードし起動する。



B 前もって作成しておいた音データをドラッグし,再生ボタンをクリックするだけで, その波長が表示される。



C 再生された音及び表示された波形を比較することで,音の性質(振幅と振動数の関係)について考察することができる。

※上記実践事例をふくめた事例集及び授業で役立つリンク集等については,今年度末に中学校理科版をまとめ,Webで発信する予定です。

4 参考になるWebサイト
授業におけるIT活用 , 理科の部屋(長崎県教育センター)
IT授業”実践ナビ(文部科学省)
e授業−授業でITを使ってみよう(文部科学省)
教育用コンテンツ開発事業(文部科学省)

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