長崎県教育センター Web情報 第180号 (平成17年10月28日)


「シラバス」について紹介します

教育経営課 高校教育班

 シラバスというと初めて聞かれる先生方もおられるかと思います。そこで,今回は現在各学校で作成されているシラバスについて紹介いたします。


1.シラバスとは?

 シラバス(syllabus)とは「講義実施要項。講義内容・達成課題・使用テキスト・参考文献などについて記した計画書(広辞苑)」という意味です。大学などでは授業開設科目の冊子がシラバスと呼ばれ,科目選択の材料とされています。高等学校では,生徒の学習内容をより明らかにし,よりよい学びを作り出すための有効策としてシラバスの作成・活用が進められています。

2.シラバスが作成される根拠

 新学習指導要領では,児童生徒に「生きる力をはぐくむこと」をめざし,「自ら学び,自ら考える力」を育成する教育を展開することが求められています。このため各学校には,学習支援体制を整えるとともに,シラバス等を通して各学校の教育活動を児童生徒・保護者等にわかりやすく示すことが重要になってくるわけです。
 また,各学校の「設置基準」が一部改正され,たとえば高等学校では「その教育水準の向上を図り,当該高等学校の目的を実現するため,当該高等学校の教育活動その他の学校運営の状況について自ら点検及び評価を行い,その結果を公表するよう努める」とも求められています。シラバス作りはその一環にあたります。

3.シラバスと年間指導計画との違い

 年間指導計画とは,各学校の各教科・各領域等の年間の業務を滞りなくすすめるために作られます。一方シラバスは,生徒や保護者への提供を目的としています。例えば教科・科目の授業計画については実施する単元を学期あるいは月ごとに並べ,学習内容や評価の方法を詳細に示しています。つまりシラバスは,年間指導計画を公開,評価にたえうるものに進化させたものといえます。

4.シラバスの実際

 県下の学校で作成されるシラバスは,各学校の実態に応じて用途・様式がさまざまです。

 県立佐世保工業高校作成のシラバスは,主に生徒を対象としたものです。教科・科目を中心として,学習の目標,学習の評価,担当者のメッセージ,学習計画について記されています。
 (シラバスは佐世保工業高校HPhttp://www.sasebo-th.ed.jp/zennichi/index-zen-nichi.htmlでご覧になることができます。)

 県立長崎東高校では,月ごとに校内の行事とその意味,家庭で話してもらいたいことやメッセージなどを掲載した「保護者用シラバス」を作成しています。変革期にある学校の姿を保護者に知ってもらい,学習指導や生徒指導に保護者の協力を求めることを目的として作られています。

 いずれのシラバスも,できるだけむずかしい用語をとりのぞき,わかりやすい文章で,保護者や生徒に語りかけています。学校側が保護者や生徒と語り合いながら,生徒の学びをより高めていこうとする姿勢を感じることができます。


なお、各学校のシラバスは当教育センター内のカリキュラムセンターに集められており,閲覧できます。ご活用ください。


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